人格障害

人格障害とは、極端な考えや行いで、社会への適応ができにくい人格的な状態です。
人格障害は、従来の人格異常や精神病質の後身にあたる概念で、性格障害と呼ばれることもあります。
人格障害の言葉が否定的かつ差別的なニュアンスであることから、パーソナリティ障害と呼ばれるようになりました。
人間には、それぞれの考え方や行動があり、「個性」として尊重されるものです。
ところが、極度の自尊や自信喪失、反社会性、強迫観念などは社会への適応性を失わせます。
人格障害の一般的な診断基準は社会から逸脱していることや、柔軟性がないこと、社会的および職業的な機能障害、一生にわたる言動の持続性が挙げられます。
これらの症状は、精神的疾患での薬物療法でもみられます。
しかし人格障害の場合、薬物や生理学的な作用によって引き起こされるものではありません。
これも診断基準のひとつだといえます。
いいかえれば人格障害は「病的な個性」ともいえ、「自我の形成不全」ともいえる状態です。
さまざまな精神障害と比較すると慢性的に症状がみられ、全体の症状が長期にわたって変化しないことも特徴です。
原因としては自我の形成期の家庭環境の外的要因が、生まれ持った気質を引き起こすものといわれています。